音ゲーの魅力・僕なりの音ゲー成長論
last update: 2023/10/30
今回も駄文です。
長いんで先に結論書いときます。
結論
音ゲーがうまくなりたいのであれば
- PDCAサイクルを回す!
- 「下埋め」と「高難易度特攻」を共存させる!
- 「下埋め」も「高難易度特攻」も、目的を明確に!自分の実力を客観視して判断する!
音ゲーの魅力
僕の趣味の一つに「音楽ゲーム」(以下音ゲーと称します)があります。
音ゲーの魅力って、「演奏感」や「お気に入りの曲でゲームを遊べる」というのが主な点だと思っていますが、より沼に焦点を当てると「自分の成長を実感しやすいジャンル」という点が挙げられます。
「自分の成長を実感する」という点に着目すると、音楽ゲームの最終的な目的は「より高いスコアを取ること」にあり、これを達成するために、多くの場合は自分の実力のみが求められることになります。(一部の譜面は運ゲー要素が入ったり、一部のゲームではキャラの性能によって判定が緩くなる、といった違いはありますが。)
今回は、「どうすれば音ゲーがうまくなれるのか」、より細分化すると「どうすれば自分の目標としているスコアが取れるのか」に着目してみようかと。
高いスコアを目指すために何ができる?
より高いスコアを目指すために、多くの音ゲーマーは何かしらの練習や研究を行います。
方法は様々ですが、それぞれ効果の個人差と目的が異なります。まずはそれを整理してみましょう。
譜面の暗記
これは単純で、自分が高スコアを目指したい譜面をひたすら暗記するものです。
Youtubeの譜面確認動画をひたすら見たり、とにかく同じ譜面をプレーして暗記を行います。
しっかり暗記できれば、対象の譜面に絶大的な効果を発揮します。
逆にいうと、そのほかの譜面に対してはほぼ効果がないのでかなり局所的な対策ですね。
僕は暗記力ないのでこれは苦手な感じですね...。
といっても譜面全体をすべて暗記する必要があるわけではなく、曲の展開ごとに譜面のイメージをふわっと掴んでおくだけでも全然効果はありそうです。
注意点として、「いくらでも叩けるようになる」と前述しましたが、これは「その譜面を叩ける地力がある前提」の話となります。
地力が備わっていないと判断できるレベルであれば、この方法はむしろお勧めできません。意地になって無理に譜面の暗記や連奏をすると、間違った取り方や無理のある取り方が癖としてついてしまう危険性があるためです。
おとなしく別の方法を模索しましょう。
運指の研究
正規の方法で正確に取れないようなノーツの配置がある場合に行います。
代表的な方法として「餡蜜」や「逆餡蜜」と呼ばれるものがあったり、僕がよく遊んでいる「maimai」というゲームでは「流し処理」やスライドの処理方法など考えたりすることがあります。
(Scream out!とかね...)
少し例を挙げてみます。
#手元5秒見るとその人の運指傾向がわかる
— まる(菫神残り1) (@kabitaya1133) July 31, 2023
左手弱者 pic.twitter.com/RnBVqAA5GQ
これは「Moon of Noon」という曲の難所の一部を対策した動画です。
単純にコンボを繋ぐだけであれば難しくないのですが、すべてPerfect判定で通過するには少し難しい配置です。
自分がこの配置を叩く上で問題だったのは、「左手で縦連を叩けない」ことです。
なら「縦連は右手で叩けばいいじゃない!」ということで、全ての縦連を右手で叩けるような無理のない運指を考えた結果がこの動画です。
まず運指を考えるうえで、「自分が解決したい課題点」を明確にすることが重要です。「よくわからんケド、こうすれば取れるんじゃね?」だと少し効果は薄いのかなと思います。
また、大前提として「正規の方法で取れるに越したことはない」という点を理解したうえで運指の研究をしたほうが良いです。
どこかのBlogや動画でも拝見した記憶があるのですが、運指を組む必要があるのは「その配置を正規で叩ける地力が備わっていない」ためです。
とはいえ、最終的に高いスコアを取れれば良いとは思うので、無理のない範囲で運指を組んでいくのは全然OKだと自分は思ってます。
運指を組む難点としては、内容によっては正規でプレーするよりも自分の意識に負荷がかかってしまうこと、運指を忘れてしまった場合に対策した配置に対して一切手出しができなくなる点があります。
複雑・突拍子な運指を使う場合、「この地帯でこの運指を使うぞ!」ということを意識に置いておきながらプレーをする必要があるため、そこそこ考えることが多い状態になります。
この意識の負荷を下げるには、ひたすらその運指を使い続けて体に染み込ませる必要があるのですが、ある時点でこの習慣が無くなった場合、大抵の場合は運指を忘れてしまいがちです。
こういった難点はあるのですが、自分の課題点を明確にし、それを解決するために運指を使うこと自体はスコアを狙ううえで重要なので、個人的にはかなりおススメです。
類似譜面での練習
自分ができない配置がある場合、似たような配置・全く同じ配置が存在する別の譜面を使って練習するのも一つの手です。
難点があるとすると、高難易度になるにつれてその譜面特有の配置が存在するようになります。この場合には類似譜面が存在しないことになるので、この方法を使うことが難しいです。
自分のプレーを見返す
三脚など使って自分のプレーを撮影し、「できなかった箇所」「よくできていた箇所」を洗い出す方法です。
これ、めちゃくちゃおススメです。
理由として、「自分のプレーを客観視して評価できる」ためです。
「なんでここPerfectじゃないの???」という疑問は、だいたいこの方法ですぐに解決できます。
大抵の場合、何かしらの配置で安定してスコアを出せない場合は自分のプレーに問題があります。そして、それには必ず理由が存在します。
ここで自分のプレーを客観視できないと、「自分の叩き方で正しいはずなのに」「筐体のせいだろ!」という思い込みが発生しがちです。これでは自分の成長に繋げることができません。
実際問題、筐体のメンテナンスが悪さをしているということは往々にしてありますが、それを判断するのは自分のプレーを評価してからでも遅くありません。
自分のプレーを素直に評価するのは、最初はなかなか難しいと思います。慣れないうちは友達と一緒にプレーを見返してみたり、うまい人に相談してみると良さそうです。
難点があるとすると、動画の容量。。。不要な動画ファイルは削除して整理しましょう。。。
下埋め
自分の適性難易度より下の難易度で何かしらの目標を立てておき、それをひたすらいろんな譜面で達成していく方法です。
個人的にですが、下埋めの目的は「安定感の向上」「地力の底上げ」にあると思います。
なので目的をはき違えてしまうと、下埋め自体がそこまで効果のないものになってしまうかもです。
これについては後述します。
音ゲーでもPDCAサイクルを回そう
ここまで、スコアを上げるための手法を紹介しました。
では実際にこの手法を交えつつ、何かしらの譜面でのスコア向上を狙ってみるとします。
ここで重要なのは、「闇雲にスコア上げを行わない」ということです。
スコア上げを行う前に、ある程度の目標ラインを定めておきましょう。
自分がこの譜面で何を狙うのか・今より1つ上のランクを目指すのか、スコアではなくフルコンボを狙うのか。またはALL PERFECTを狙うのか、最終地点である理論値を狙うのか。自分の今の実力と相談して目標を定めましょう。
ここで、この目標ラインの設定をする工程を「Plan」とします。
続いて、実際に目標を達成するべく譜面をプレーします。このプレーの工程を「Do」とします。
何度かプレーを行った後、自分のプレーを振り返り評価します。
どの地帯で多く失点していたのか。特に勿体ないと感じたのはどの部分か。また、今の自分の実力では歯が立たない箇所は存在しなかったか。
この評価する工程を「Check」とします。
最後に、Checkで洗い出した課題点を基に、次に自分が取るべき対策を検討します。
そもそも歯が立たないなら、目標ラインを下げるか、または路線変更して別の譜面で目標を立てるか。
譜面を覚えてどうにかなるのであれば、目標ラインはそのままで続けてプレーするか。
一部対策が必要であれば運指を組むなど。
また、あっさり目標達成できたのであれば、さらに上のランクに目標を設定してもよいと思います。仮にハードルを上げてそれが達成できないと判断できるのであれば、またハードルを調節すればよいです。
ここで目標の再設定・目標を達成するための対策を検討し、再度プレーを行います。この工程を「Act」とします。
これらの工程を総称して、「PDCAサイクル」といいます。
それっぽく言いましたが、結局のところ重要なのは、常に自分のプレーを評価し続けること、そして今の自分に適した目標を設定し続けることです。
これができるようになると、自然と地力やスコアが伸ばせるようになります。
音ゲーも勉強と一緒みたいなものです。所詮遊びではあるけど。
下埋め問題
話題は変わりますが、よくこのような話を耳にします。
「下埋めしたほうが地力が備わっていいよ!」
「下埋め自体は何も意味ないからやらない方がいいよ。」
これってどっちが正しいんでしょうか。
個人的な見解ですが、「どちらも正しい」と自分は考えています。
また、「下埋め」の定義・行動自体が人によって異なるため、この論争自体が不毛かなと自分は思ってます。
下埋めで伸ばせる地力とは
下埋めで伸ばせる地力って何でしょうか。
そもそも、地力って1つだけを指すものなのでしょうか。
個人的な考えですが、地力には大きく分けて2つの種類が存在すると思っています。
それは、「全体的な安定感」と「難しい譜面への特攻力」です。
そして、下埋めで伸ばせる地力は「全体的な安定感」だと思っています。
では、ひたすら一番下の難易度の譜面を埋め続ければ「全体的な安定感」を付けられるのでしょうか?
答えはNOで、これで安定感がつけられるなら全人類これをやっています。
下埋めをするときに重要なのは、難易度と目的の設定です。
下埋めで考えるべきこと
下埋めをすれば「全体的な安定感」を伸ばせると前述しました。では、「全体的な安定感」とは何でしょうか?
ここは人によって定義が異なります。例えば、
- 「少なくとも失点はしなければ良い」
- 「失点しないのは前提で、精度を伸ばしたい」
- 「凡ミスを減らしたい」
これらが挙げられるでしょうか。
これに合わせた難易度の設定が必要です。
- 「少なくとも失点はしなければ良い」 -> 自分の適性難易度の1つ、2つ下でALL PERFECT埋めをする
- 「失点しないのは前提で、精度を伸ばしたい」 -> 自分の適性難易度の3つ下程度(状況によって合わせる)で精度を意識してプレーする
- 「凡ミスを減らしたい」 -> 自分の適性難易度の3つ、4つ下程度の譜面でALL PERFECTを安定させる
この難易度設定すら各個人の基準にゆだねられます。要するに下埋めは目的も基準も個人差が存在するのです。
だから下埋めの必要性を議論するのは不毛だし、それをする時間があるのであれば「自分は下埋めすべきなのか」また「下埋めするとしてどのくらいの塩梅で実施するのか」を検討するほうが建設的だと自分は思います。
自分が下埋めをしてどんな安定感をつけていきたいのか、またそれをつけていくためにこの難易度設定が適切なのか、それを考えるのが大切です。
下埋めだけすれば上手くなるわけじゃない
前述しましたが、地力には二つの種類が存在しています。
下埋めは「全体的な安定感」を伸ばすのに対し、「難しい譜面への特攻力」はどのように伸ばせばよいでしょうか。
これは、自分の適性難易度より高い難易度の譜面を触り続けるしかありません。
「高難易度特攻」は批判されがちですが、自分は「高難易度特攻」をしなければ「難しい譜面と戦える」という意味での上達は皆無だろうと思っています。
ただ、明らかに逸脱した特攻は抑えるべきです。
ここでも重要なのは、自分がどのくらいの難易度まで戦えるのかしっかり線引きしておくことです。
例えば、以下のような状況の人がいるとします。
- 自分の適性難易度 -> SSSが安定する
- 自分の適性難易度より1つ上 -> SSは安定している
- 自分の適性難易度より2つ上 -> 一度だけSSを取ったことがある
- そのゲームにおける最高難易度 -> Sが安定しない...
- 自分の適性難易度より1つ上で1回SSS取ってみたいな...。
この場合、どのラインで高難易度特攻をすべきでしょうか。
まず、最高難易度は特攻するだけの地力も備わっていないと考えるべきでしょう。そのため、これは選択肢から外すべきです。
次に、自分の適性難易度の場合。SSSがすでに安定してしまっているので、特攻としては効果が薄そうです。
適性難易度より1つ上はちょうど目標にも設定しているため、程よく特攻できそうです。
また、2つ上の場合でもある程度のスコアを出した経験があります。このラインまでは特攻の効果がありそうです。
こんな感じで、「どこまでのラインであれば特攻の効果がある?」というのを明確にするのが重要です。方向性は違いますが、下埋めと考えることは同じですね。
特攻して問題があるのは、安定する難易度帯と比べてプレーの質が明らかに落ちることです。
- スコアは安定しているか、精度は出せているか
- 所謂台パンと呼ばれる行為になりかけていないか
高難易度特攻をしていると、この辺がおろそかになりがちです。こういった点も、自分のプレーを振り返って評価し、そのうえで適切な特攻ができているのかどうかを考えることが大事です。
高難易度特攻をした結果、安定感が足りていないことが分かった。であれば、自分の実力に見合った下埋めの方針を考える。
下埋めで安定感は増した。そろそろ高難易度もできるようにしたい。であれば、今一度自分の適性難易度を振り返り、目標に合わせて特攻をしてみる。
このように「高難易度特攻」と「下埋め」の共存させることが成長への近道だろうと僕は思います。
長くなりましたが
長々と駄文失礼しました。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
共感できるような部分や、参考になる考え方が見つかれば幸いです。
まあどこまで行っても結局ゲームでしかないんで。気軽にやりましょ。
でも真面目に上手くなりたいのであれば、それなりに考えるべきことがあるんだな、ということが少しでも伝わったら嬉しいです。
ではでは。